ぱちぱちソーダ

思ったままに。

ヒプステから1週間経ちまして

ヒプステから1週間経とうとしてます。


なかなかロスから抜け出せません…ゆっくり感想が書けそうなので書きたいことを書き殴るやつをまたやりたいと思います。

今回はひどくまとまりは無いし、めちゃくちゃ主観だと思うのでその辺はすみません。






前回も書きましたが私は現地4回、ライビュ1回、計5回のヒプステを体験しました。


やはり現地で1度体験してしまうとなかなか…もともと音楽やダンスなど動きのある舞台が好きですし、ミュージカルみたいなタイプにも抵抗がない。ヒプステはそんな私にぴったりな舞台だったんだなと今改めて感じてます。しかも私は原作が好きで、キャラクター達の再現率も生で見たらかなり高かった。脚長いし顔はいいし脚が長い。だって水江さんの演じた入間なんて、原作であんなに脚長くて細くて女優みたいなのにまんまだったんですよ??信じられます??

はー、信じて欲しい。


私は、(今更ですが)ハマが好きなんですけどとにかくシルエットがすでにハマの3人だった。初回、2階席正面から見て文字通り息を呑んでしまった。まだ始まって5分とかなのに立ち上がって拍手しそうになってしまった。それくらい衝撃でした。



前回まで、まだ公演中だったしストーリーとか細かい部分は書かなかったんですが。


まぁ私は頭も弱いしそんなに細かい解釈や考察できないタイプなのであれなんですけど…少し触れてみようかな。



今回のお話は、というかヒプは正直原作でのストーリーがいつも1番心配されていて(私だけかもだけど)。
時系列がガタガタ気味というか、え?そんな短い期間で?そんなに沢山のことが起きてたの?駆け足過ぎない?大丈夫??ってなってしまってるようなんですよね。
あまりに駆け足だとせっかくの盛り込んだ設定も薄っぺらくなってしまうし…そうすると説得力もなくなってこちらも変に冷静になってしまう…ヒプだけに限ったことでは無いけれど…楽曲がかなり良かったり声優さんがしっかりキャラへの解釈を詰めて演じてくれてたり、作品としての人気が高まる中でそのストーリーのガバガバ具合だけはあまりにも惜しくて、今回の舞台化も実際観るまではそれが1番の不安要素でした。


結果的にいえば、ステでの今回のストーリーは『成功』だったと思います。


世界観の説明はナレーションで具体的に入り、まず初見が置いてかれる可能性を回避。原作が押し通しているキャラの関係性や設定はそのまま押し通していて、でもステオリジナルの新たな設定はあえて盛り込まない。シンプルに、かなり守りに入ってるようにも見えるけど、ステ第1弾としてはここを守ってくれたのが本当に良かった。まじで安心した。
ステを見ないと原作についていけなくなる、というような設定がプラスされなかったことが大きかったんですよね。これ、原作ファンはかなり気にしてたようなので。

じゃあアカバネは?オリジナルでしょ?なんですけど。アカバネの扱い方が個人的にはかなり上手かったと思っていて。


一郎や左馬刻、理鶯(ここは間接的にだけど)と何かと因縁のある人物を集めていて、お前まじで誰だったんだよ!とはまずならない。
例えばこくりくんは、銃兎が心底嫌う『ヤクの売人』で、左馬刻の怒りに触れる『女を食い物に』してたわけだし、過去、左馬刻にハマを追い出されてもおかしな話ではない。蛇穴も、理鶯の所属していた軍の元研究員。ヒプノシスマイクに関わる研究…ここで原作知ってる人は未だ謎に包まれている『ヒプノシスキャンセラー』が頭をよぎるなど、『あ~なるほどね〜』みたいな感覚にふわっとだがさせてくれる。

そしてカズ。カズは一郎の幼馴染みという設定。
一郎ってほんと弟たちに愛情注いでる描写がとにかく多いから、10代になりたての頃の彼の友人関係ってあまり目にすることがなかった。原作ファンも初見の人も多分同じ気持ちでカズを見れる。あの見た目であんな優しい話し方されたら、この子はほんとにアカバネのリーダーで一郎とのちに対峙するのか??なんて余計な心配をしてしまう。実際私は一郎と同じように「カズがそんなことするはずがねぇ!!」状態に途中までなってたし見事にいい意味で裏切られた。カズが一郎を裏切る形になることは、展開的に早めに分かっちゃいたしベタといえばベタだけど、もしかしたら…!と儚い希望を無慈悲にも持たせてくれたのが岸本さんの素晴らしい演技の賜物だった。そして彼は本当に今回のストーリーの肝となったのだった。
だからアカバネVSイケブクロのバトルで闇堕ち覚醒したカズは強かったし、めちゃくちゃかっこよかった。顔が違ったよね。父親のことに触れた時の孤独や、ひたすらに力を欲する彼のリリックはかなり痺れたしあそこからの流れがマジで面白い。とにかくテンポがいい。カズのあの泥臭い感じがまさにヒプマイって感じで個人的には好感がもてたしすごく好きだった。
カズの父親が亡くなった理由のとこで『ヤクザや愚連隊』がワードとして出てきたのもなるほどだった。間接的にだろうけど、ハマのあの男を連想させる。カズが、力を欲するが故に弱者を痛めつけたりそういった卑怯な行動に出るようになったのは元を辿れば父親の復讐のため。そんなカズを一郎が負かして目を覚まさせることで、新たに左馬刻をぶっ倒すための理由がまた1つ、彼の中で確実に増えるのだ。私はこのことに初回で気づけてなくて、あっそうか、なるほど!と2回目くらいで1人納得した笑


しかもそれで次はシブヤVSシンジュクにバトンタッチするんだもんね…今回の話ではブクロVSハマはまだ本格的にやってないしシブジュクやった後に、そうさねぇ…秋冬頃にブクハマがまたくると見てるよね。

アカバネが、ただのおまけ的な扱いにならなかったことが今回のステの勝因の1つと言っても過言ではない。オリジナルキャラって難しいですよね。結局なんのために出てきたの…?って思われたらほんと終わりだと思う…だから今回、あの3人はキャラとしても立ってたし歌やダンスの技術もかなり高かった。ぶっちゃけ3人でのバランスで言ったらかなり良かったと思う。今後また彼らの姿が見たいな、と当たり前のように思うほどに。




さて、長々とストーリーやアカバネについて語ってきましたが私はハマについて語りたい。


いやぁ~ほんっとハマですよ。ハマ。

あれから『Triggar Off』死ぬほど聴いてるし、歌詞が好きすぎる。原作では落ち着いた曲が多いのでそろそろぶち上がる系が欲しいな〜と思うハマなんですが、ステの曲はそこまでぶち上がってなかったけどかなりテンションは上がる1曲。というか顕嵐さま(左馬)の吐息から始まるのが狡い。あんなのみんな腰砕けになるに決まってる。それであの原作の左馬に寄せた、地を這うようなお声。顕嵐さまの歌声は『まるで骨が軋むような音』だなぁと思ったのをよく覚えている。なにかぴったりな表現はないかなぁと頭をひねってたらぽんと出てきた。左馬のスピーカーは髑髏と棺だし、我ながらなかなか好きな表現だよ。


ハマのチーム曲の歌詞はとにかく強そう。私は、もう何人か沈めてきたんでしょ?ってくらい物理強めのハマが大好きなので今回の言葉のチョイスは解釈一致どころの話ではなく、ひっくり返るかと思うほどの大歓喜だった。


水江さんの入間もかーなーり、顔が好みである。顔のことばかり言うのもあれだけど、でも、仕方なく無い?入間銃兎のあの綺麗でたまに歪むお顔を、あんなに完璧な状態で舞台上で咲かせる方がいるなんて。しかも脚が長い。もうこれほんとびっくりしたよね。脚ってどこまであるものなの??と何度も確認したくなる長さ。それが縦横無尽に動くんだよ?第2幕のメインテーマの時のダンス、何度観ても飽きがこない。あんな長い脚、煽りで映したら全人類が泣くしかないし誰もかなわないよ。はい、優勝です。

ハイトーンめの歌声も好きだったし、普段の優しい声も銃兎みがあってかなりツボでした。他の役者さんが歌唱の際は低めにとってることが多かったからか、水江さんの銃兎の声は鋭利な刃物のように響いてとても耳に残った。私が初めて聴いた時はコーラスと同様に高めの声で歌ってたけど、週明けに観に行ったらご自身の声は低めの声に変わっていてかなり歌詞が聞き取りやすくなってた。左馬刻にキレる時も低めの音から食らいつくようにキレてたので、普段は優等生タイプの入間っぽさが増してて良かったんだな〜これがっ。これも最初は割と高めの声で張ってたから少し聞き取りづらくて、公演の後半の方が台詞が聞き取りやすくなってたからあれはいい判断だったなぁとしみじみ思う。

入間の歌詞は『ケツ捲るかい?』や『チビる前に』とか『ママの元に帰りなさい』とか、その綺麗なお口でそんなこと言っちゃうの??ってのが多いからそれもいいんだよね。今回の水江さんの銃兎は本当に見た目も中身も再現率が高くてあっぱれでした。


理鶯はただそのままに純粋なる理鶯だったんだよな…やっぱあのくらいの体格の良さだとさまになりますね。OPでスクリーンパネル割れて出てきた時、本人じゃん…としか言えなかったな。しかも元々お好きだというHIPHOP、ラップがお上手なこと!
顕嵐さまと理鶯を演じた勇気さんはラップ経験者だったらしく、それが伝わってくる見事な歌唱でした。カウントをミスって~とかお話もあったけど自由が効きそうな経験者組。まだまだラップ沢山聴かせてほしいなぁと思いましたね。
私は特に物語中盤の、軍の施設でのシーンが大好きで、蛇穴について理鶯がラップで歌い始めて最後はハマの3人が踊りながら歌唱するやつですね。あの理鶯のラップがキレキレでめっちゃかっこいい。途中咳払いが入るのもいいし、蛇穴の表現するダンスもかっこいい。私、蛇穴が好きですし。
顕嵐さまの『くだらねぇ、くだらねぇ、くだらねぇ!』からの流れ。ここからハマ3人での歌唱になるんだけど、ほんとこれ、これね。あのダンスさぁ〜~顕嵐さまは表情ひとつ変えずに前を見据えてて、銃兎と理鶯は向かい合ってってほんと理想の形。水江さんのダンスは手足が細く長いせいか特に大きく見えてかなり好き。3人の後ろ姿なんてブロマイドにしてくれたら3枚は買うよ?ってくらいかっこいい。あそこの転換きっかけが、顕嵐さまが拳でスクリーンを割るという物理強めな表現なのもとてもいい。『何があろうとぶっ潰しゃいいんだろ?』って台詞がなくてもその拳で突きつけられてるみたいで痺れてしまった。いやぁ、ステのハマ、最高なんだなぁ。



なんかもう同じことばっか言ってる気がするのでブクロ行きます。



ブクロは今回ストーリーを進めていくための重要な駒だったのでハマとは対称的にアドリブもほぼなしで動いてましたよね。
キャッチーなチーム曲、3人の動きもまさに山田3兄弟!って感じでめちゃくちゃ可愛かった。
一郎の兄貴感が半端なくてびっくりしたよね。え、圧がすごい。圧が。みたいな笑
かなり男らしい一郎だったな。そしてあの調子でオタクな面も今度は見せて欲しいんだなぁ。絶対に可愛い、知ってる。

二郎の二郎感も半端なくて、OPでのワキワキダンスは何度観てもにこにこしちゃう。お年玉沢山あげたくなる可愛さ。生意気なお口も原作そのままでとくに歌詞に表れてましたね。銃兎と似たものを感じる。松田くん、初舞台だなんて嘘だろ?ってくらい活き活きしてた。写真で見るよりめちゃくちゃ二郎の顔だったし声もぴったり。声優さんの声に寄せた、というよりも二郎の話し方やトーンの選び方が素晴らしくて『松田くんの二郎』として違和感なくすっと入ってきた感じ。そうすると不思議と原作の二郎とのシンクロ率も上がってくるんだよね。とにかく脚が細くてびっくりした。二次元の二郎の脚がマジでそこにあった。


三郎はメロディにのせたラップが多くてそれが原作とも上手く噛み合ってきてるなって感じたなぁ。三郎も声が原作にすごく似てるわけではなかったんだけど、少し舌っ足らずになる歌い方やどこか頭良さそうな言葉の使い方は原作の三郎と同じでそこに親和性を感じたり。秋嶋くんも舞台やラップに触れるのが初というのを聴いて、ブクロすご!!ってなったね。高野さんが優しく接しつつ2人をぐいぐい引っ張って行ったのかな〜って。


カズ率いるアカバネとのバトル、一郎のマイクが壊れたことから二郎、三郎の最大の見せ場に繋がる。あそこの2人でのタッグを組んだラップは熱かったなぁ。アカバネに対するリリックも挑発的なものが多くて、かつ韻をちゃんと踏んでいて本気度が高い。今更だけど、曲の際にリリックが字幕で出るのはほんとに有難かった。やはり初見だと聴き取れないとこあるし…まぁ目が足りなくてスクリーン自体をしっかりと見れてないことが多いんだけど…あれだけ作り込まれた映像、目に焼き付けとかなきゃ損だァって叫んだね。心の中で。
でもそれに負けないくらいアカバネのチーム力もあって、特にここからはカズが凄い。演技も歌の技術もやばくない?と語彙力無くす、あぁいうのを惹き込まれるって言うんだろうね。あれだけ感情が乗ってて声のメリハリも激しくつけてるのに何言ってるかちゃんと伝わってきたし、身体への力の入り方とか目線とか全部が『あの場で孤独に戦っているカズ』だった。アカバネの2人も思わず後ずさるくらいの覇気で、観客が息を呑むのも無理はないって感じ。一郎も後ろで『こいつは凄ぇわ…』ってボロボロになりながら受け止めるしかできないって感じだった。多分あの場に居合わせた全員がカズに心を奪われてたね。素晴らしい。


前も書いたんですけどほんと、ヒプマイに泣かされそうになるなんて微塵も思ってなかったから悔しくて悔しくて笑

やっぱり初見で見た時が1番胸にグッときたな。その時はまだ公演も折り返し直前くらいだったからまだまだテコ入れ入ったタイミングかもしれないけど、とにかく、カズの言葉に込められた切なさや必死さに胸が締めつけられたし、それに対しての一郎がほんとびっっっくりするくらい『男前』だった。一郎のリリック、言葉は弾丸そのものだったな…あんな重たいの喰らったらそりゃ誰も立てないよ…

『強いってのはそういうことじゃねぇ』
『何がお前を変えちまったんだ?』

私ほんと全部書き連ねたいけど、ここら辺で泣きそうになってた気がする。え、ヒプに泣かされるの…?まじかぁ…って思いながら、目は離せないし胸は熱くなるし耳からは一郎の声が容赦ないしでとても忙しかった。あの一郎を演じきった高野さんは本当に凄いなぁと、こんな月並みな言葉しか出てこなくて申し訳ないけど何度も思ってしまう。何度観ても、すごい、やっぱりスゴい、と同じことしか思えなくて。あのシーンを楽しみに通ったと言っても過言ではない。確かに感情が先走りすぎて何言ってるか少し分かりづらかった日もあったけど、いやでもね、あれは伝わるよ。お芝居でカズと一郎があそこまで積み上げたものがいっきに爆発する瞬間だった。言葉ってこんなに力強いんだなって初めて思ったかもしれない。派手な音がなくても、印象的なメロディでなくてもこんなにも心に響くものが、言葉があるのか、と。


カズへ『強さ』について問う時に、二郎と三郎それぞれに向かい合ったのも一郎らしかった。兄として、弟たちを導き正しさを教えようとする姿がとてもいち兄で、その後くるりと背中を見せてカズに向き直るわけで。


『兄貴のでっかい背中、見ときやがれ』


って絶対心の中では言ってるし笑ってるんだよ彼は。


一郎を演じてくれたのが高野さんで本当に良かった。今回の舞台で初めて彼を知ったけれど、初回で観終えてからずっと最後までそう思うことが出来ました。演じてくれて本当にありがとう。


そしてそれはヨコハマもアカバネも、ダンサーさんも、皆さんに言えること。


次回、シブヤとシンジュクとメンバーは変わってきますが必ず1回は観に行きたい。


私の楽しみがまた一つ増えてしまって、お財布は軽くなるけど心はひたすら温かい。

そんなヒプステの日々でした。


物販もリングライトだけとか言って、人生初の役者さんのブロマイド買っちゃったし結局ラップも買ったよね笑

めちゃくちゃ楽しかったな。


そうそう、公演期間中に沢山の方とお会いすることが出来ました。主にTwitterで前々からフォローしてくれてた方や、初見の際のここの記事を読んでフォローしてくれた方。
そして偶然にもお会いしてしまった、それはびっくりするような方も笑


私は、役者さんのファンとして観に行く舞台ってあまり経験したことがなくて、ほぼ原作ファンで観に行ったりなんとなく面白そうだな〜で足を運ぶことが多いタイプです。なので、今回、沢山の方とお話することが出来て色んな目線でお話しを聞かせてもらえたり、愛し方や楽しみ方は人それぞれなのだなぁと改めて認識しました。もちろん、原作ファンだけど舞台は観なくていいやって方も同様で、それはそれ。その人なりの楽しみ方、ペースがありますよね。

役者さんのファンで来た、という方によく聞かれたのが『〇〇役、大丈夫でしたか?』ということ。

もうね、安心してくださいよ、何の心配もない。むしろ演じてくださりありがとうございます!!と私が代表して頭を下げたくなるくらいでしたから。それくらい皆さん本気で、リスペクトを抱えながら板の上に立ってくれていました。


界隈?とかそういう言葉私は普段あんま使わないというか、そういう垣根みたいなものって未だによく分からないんですけど…正直関係ないと思いますよっていう。素敵なものは、素敵なんです。それがどんな過程であれ、完成形であれ。いいなって思ったら素直にそれでえぇやんって、私単純なんで思っちゃうんですよねぇ。表現ってそういうもんだよなぁと、昔から思ってたり。


主観たっぷりで書いちゃいましたが、長くなりました。強制終了しましょ笑


またふとした時に思い出したように書きますね。そうだなぁ、円盤でたら、また書くと思う。

シブヤとシンジュクのキービジュ出たら、とかね。

ではでは。